テソ・ラ・モンハ
TESO LA MONJA




1990年代、まだ世界的に無名だったドゥエロ川下流の産地トロ地方が一躍注目産地となるきっかけとなり、その後もスーパー・スパニッシュを牽引してきたエグレン家のヌマンシア・テルメス。スペイン・ワイン界において不滅の金字塔を打ち立てたヌマンシア・テルメスのエグレン家が、更なるトロの魅力を求めて2007年より新たにスタートしたボデガがTeso La Monja(テソ・ラ・モンハ)です。今までエグレン家のワインは、リオハの伝統的なワイン造りを続けるシエラ・カンタブリアを除きテルマンシア、ヌマンシアやエル・プンティードなど醗酵前の低温浸漬と新フレンチバリックによるMLF後に熟成を行うモダンで主張がはっきりとしたスタイルのワインを得意としてきました。特にトロ地方で造られるテルマンシア、ヌマンシアはティンタ・デ・トロ種(トロ地方のテンプラニーリョ)特有の力強さを活かしたスタイルでトロをスペインを代表する銘醸地へと押し上げました。しかしテソ・ラ・モンハはエグレン家が今まで名声を築いてきたモダンで主張のはっきりとしたスタイルとは異なり、ティンタ・デ・トロ種の「可憐さ」や「奥ゆかしさ」を引き出すエグレンのワインとしても新たなスタイルに仕上がっております。
ヌマンシア、テルマンシアとは?
エストラテゴ・レアルでもお馴染みのエグレン家が、トロで手掛けていたボデガ、ヌマンシア・テルメスより産み出されるプレミアム・スパニッシュです。毎年コンスタントにワインガイドより高得点を獲得する中で、2007年のワイン・アドヴォケートでテルマンシア2004がスペイン・ワイン初となる100点満点を獲得した事により、その名声を確固たるものとします。
それだけの名声を得ながらもエグレン家が新たなボデガを設立したのには理由があります。醸造家のマルコス・エグレンはパワフルなスタイルのヌマンシアを造りながらも、「ティンタ・デ・トロ種」が繊細な一面も持っている事に気づきはじめ、ティンタ・デ・トロの清楚な魅力を引き出せるのではないかと感じ始めたからです。ティンタ・デ・トロは種が透けて見えるほど果肉が透き通っており、接ぎ木をしてない自根葡萄である事に加え、9月に入ると昼夜の寒暖差が30度もある独特の気候がワインにユニークな個性を与えるのではないかと考え、ヌマンシアとは全くキャラクターの異なるワインを造れないかと着想し始めます。そして修道女が居住していたと言い伝えられる丘にボデガを建設しました。ティンタ・デ・トロの清楚で奥ゆかしいキャラクターを表現したワインと修道女のイメージが重なった事から、ボデガ名もそのまま「テソ・ラ・モンハ」(Teso=丘 Monja=修道女)と命名しました。
ヌマンシア、テルマンシアを一言で言い表すなら「パワフル」に対し、テソ・ラ・モンハは「エレガント」という言葉が相応しいスタイルに仕上がっております。ちなみに、現在経営が他に移ったヌマンシア・テルメスですが、2008、2009ヴィンテージに関してはマルコスがアドバイス程度に参加していましたが、全くアドバイスが反映されなかった為、2010ヴィンテージからは全く関与していないそうです。ワイン・アドヴォケートで100点を獲得したテルマンシア2004ヴィンテージや、テソ・ラ・モンハのアラバスタの現在の収量は7~8hl/ha。それに比べ、現在のテルマンシアの収量は3倍から4倍に増えてしまったそうです。WA100点を獲得した当時のテルマンシアに勝るとも劣らない弛まぬ努力を行うテソ・ラ・モンハ。2013年版ギア・ペニンでワイナリー・オブ・ザ・イヤーを獲得し、名実ともにトロ、そしてスペインのトップワイナリーの座を掴みました。
テソ・ラ・モンハの畑の情報
テソ・ラ・モンハでは、トロのテロワールを最大限表現するため、ビオディナミでの栽培を実施。平均樹齢50年以上、古いものでは130年以上の古樹を栽培しております。また、個性の異なる3ヵ所の村より収穫した葡萄をブレンドする事でワインに複雑味をもたせております(全て自社畑)。
Valdefinjas(バルデフィンハス)村
表面に小石が多く見られる砂質土壌。地上から数メートルの深さに粘土の層があります。比較的フレッシュな葡萄が収穫されます。
Villabuena(ビラブエナ)村
砂質の土壌。3つの畑の中では最も葡萄の成熟がゆっくりとしており、エレガントな葡萄に育ちます。
Jara(ハラ)村
バルデフィンハスよりも表面に小石が多く見られる砂質土壌。地上から2メートルの深さに粘土の層があります。凝縮した葡萄が育ち、ワインにコクを与えます。
■テソ・ラ・モンハ特製の醗酵層
マルコス・エグレンの目指す新たなトロのスタイルに仕上げる為にテソ・ラ・モンハ専用の醗酵層を特注しました。蓋が可動式となっており、蓋がタンクの中で回転する事で果帽と果汁をソフトに掻き混ぜ、無理のない優しい抽出が可能となります。この工程こそがマルコス・エグレンの目指すティンタ・デ・トロの、清楚で奥ゆかしいキャラクターを表現するスタイルの為の最も肝心な部分となります。更にタンク開放型にすることで高くなりがちなアルコール分の蒸発も促す事ができます。
2013年度版ギア・ペニン最優秀ワイナリー賞獲得
テソ・ラ・モンハは2013年版ギア・ペニンのプレミオ・ボデガ・デル・アニョ(最優秀ワイナリー賞)を獲得しました。プレミオ・ボデガ・デル・アニョとはすなわち、2013年版に掲載された約2000ワイナリーの頂点に立ったことを意味します。
ロバート・パーカーより高評価を獲得!
2013年11/8付のeRobertParker.comのコラムにて、テソ・ラ・モンハのロマニコとアルミレスが掲載されました。記事内でパーカーは、ロマニコについて「ブラックベリーとブラックカラント、スミレ、甘草などの甘い香り。コクのある官能的な質感と長い余韻。50ドル以上のワインのような味わい」と評し91点を付け、アルミレスには「グルナッシュは使っていないが、リッチさなどシャトーヌフ・デュ・パプを想起させられる。ブラックベリーやカシス、甘草やバーベキュー肉、炭などの香り。大規模な密度とコクのある口当たり、贅沢なエキス。ビロードの様なタンニンと、40秒も続く余韻。このクオリティなら3桁(100ドル)以上のワインとおもってしまう」と絶賛し94点を献上。ちなみにアルミレスは前2010ヴィンテージでもロバート・パーカーより94点を獲得しております。
※価格は全て税別です

ロマニコ
ROMANICO 2019
![]() |
¥2,900(希望小売価格) | ||
---|---|---|---|
原産地呼称:D.O. TORO 葡萄品種:ティンタ・デ・トロ100% 樹齢:15~65年 醸造:100%除梗後26~28℃の定温管理を行い上面解放型ステンレスタンクにて8日間醗酵。軽いピジャージュを行いながら16~18日間マセラシオン。マロラクティック醗酵はステンレスタンクと旧フレンチ・バリック(ビクトリーノに使用した樽)内にて行い、旧フレンチバリックにて6ヶ月間熟成。 JANコード:4582565755305 2019ヴィンテージ評価 ギア・ペニン…91点 ワイン・アドヴォケイト…91点 参考:2017ヴィンテージ評価 ワイン・アドヴォケイト…90点 参考:ロバート・パーカー過去評価 92点(2010、2012、2014) 91点(2011、2013) テソ・ラ・モンハのワイナリーポリシーである、ティンタ・デ・トロ種の「可憐さ」や「奥ゆかしさ」を引き出すという事に焦点を当て、強過ぎない抽出により優しい果実味と綺麗な酸を表現した、バランスの良いエレガントなタイプの味わいです。 醸造家のマルコス・エグレンは「優しくフルーティーな味わいとなっておりますので、バルやレストランはもちろん、各御家庭にて色々な料理とのマリアージュをお楽しみ下さい」とおすすめしております。 |

アルミレス
ALMIREZ 2019
![]() |
¥3,900 (希望小売価格) | ||
---|---|---|---|
原産地呼称:D.O. TORO 品種:ティンタ・デ・トロ100% 樹齢:15~65年 醸造:100%除梗後26~28℃の定温管理を行いながら上面解放型ステンレスタンクにて8日間醗酵。軽いピジャージュを行いながら14日間マセラシオン。フレンチ・バリック(新樽30%、ビクトリーノに使用した旧樽70%)内にてマロラクティック醗酵を行い同フレンチ・バリック内にて14ヶ月間熟成。 JANコード: 4582565755664 参考:2018ヴィンテージ評価 ギア・ペニン…93点 ジェームス・サックリング…91点 ヴィノス…94点 参考:2017ヴィンテージ評価 ギア・ペニン…90点 ギア・プロエンサ…92点 ワイン・アドヴォケイト…91点 ジェームス・サックリング…93点 参考:2016ヴィンテージ評価 ギア・ペニン…94点 ギア・プロエンサ…92点 ワイン・アドヴォケイト…92点 ジェームス・サックリング…92点 参考:ロバート・パーカー過去評価 94点(2010、2011) 93点 (2012) 92+点(2013) アルミレスを直訳すると「乳鉢」。薬草やスパイスなどを乳鉢にてすり潰してエキスを抽出する様に厳選した葡萄からトロのエキスを抽出して作られたワインという意味を込めて命名されました。 よく熟した赤い小さな果実香を中心に、黒系果実などフルーツのアロマ、ミントや黒胡椒、花のニュアンスが香ります。果実味も押し付けがましさがなく、自然に果実の旨味が広がる優しい味わいです。 |

ビクトリーノ
VICTORINO 2016
![]() |
¥7,160 (希望小売価格) | ||
---|---|---|---|
原産地呼称:D.O. TORO 葡萄品種:ティンタ・デ・トロ100% 仕立て:ゴブレ 樹齢:45年-100年以上 自根葡萄 収量:18.5Hl/Ha 醸造:100%除梗後26~28℃の定温管理を行いながら10HLの木製発酵槽にて8日間醗酵、日に3回足での軽いピジャージュを行いながら21日間マセラシオン。マロラクティック発酵は100%新フレンチバリックにて行い、同容器にて20ヶ月熟成。 JANコード:4573272609128 2016ヴィンテージ評価 ギア・ペニン…96点 ギア・プロエンサ…97点 ワイン・アドヴォケイト…93点 ジェームス・サックリング…94点 ヴィノス…95点 ワイン・スペクテイター…92点 過去ヴィンテージ評価 ギア・ペニン…97点(2008、2010、2011、2012、2015、2016)、96点(2009) ギア・プロエンサ…98点(2011)97点(2012) ワイン・アドヴォケイト…94点(2013)、93+点(2012)、93点(2010、2011、2014、2015) インターナショナル・ワインセラー…93点(2010) デキャンタ・ワールド・ワイン・アワードにてトロフィー獲得!英国の権威あるワインガイド、デキャンタ誌の2011年度デキャンタ・ワールド・ワイン・アワードにてビクトリーノ2008が「北スペイン高級赤ワイン部門」にて「Regional Trophy」を獲得しました。Regional Trophyはデキャンタ誌の金賞獲得ワインの中から、産地、価格毎にわけ、最も優れたワインに与えられる賞です。 ビクトリーノはマルコス・エグレンの祖父に当たる人物の名前です。祖父に敬意を表しワイン名としました。 アルミレスに比べると黒系果実の香りが豊富なのに加え、新樽由来のバニラのニュアンスも感じられ、味わいも凝縮感や複雑味がワンランク上に仕上がっております。しかし方向性はアルミレス同様に繊細かつ可憐。決して強さを押しつける訳ではなく優しい果実味が広がります。 |

アラバスタ
ALABASTER 2018
![]() |
¥20,140 (希望小売価格) | ||
---|---|---|---|
原産地呼称:D.O. TORO 葡萄品種:ティンタ・デ・トロ100% 仕立て:ゴブレ 樹齢:125-135年 自根葡萄 収量:9Hl/Ha 醸造:手作業にて除梗。選果台にて粒単位の選果。26~28℃の定温管理を行いながら10HLの木製発酵槽にて10日間醗酵、日に3回足での軽いピジャージュを行いながら21日間マセラシオン。マロラクティック発酵は100%新フレンチバリックにて行い、別の新フレンチバリックに移し替え20ヶ月熟成。 JANコード:4582565755008 2018ヴィンテージ評価 ギア・プロエンサ…99点 ギア・ペニン…98点 ワイン・アドヴォケイト…95点 ヴィノス…96点 ワイン・スペクテイター…92点 過去ヴィンテージ評価 ギア・ペニン…98点(2013)97点(2011,2012,2014-2017) ギア・プロエンサ…99点(2011,2012,2015-2018)、98点(2009、2013) ワイン・アドヴォケイト…95点(2008、2010、2011-2013、2017)、94点(2009、2015、2016) ワイン王国86号…スペインのトップワイン50本に選出(2010) ワイン・エンスージアスト…97点「Best of Year 2016」 (2012) かつて、テルマンシアにてスペイン初のワイン・アドヴォケイト100点満点を獲得したエグレン家が、ティンタ・デ・トロ種の可能性を追求し、新たに立ち上げたテソラ・モンハにおける上級キュヴェです。非常に滑らかなアタック、高密度に凝縮していながらも優しい果実味が感じられ、アラバスタ(雪花石膏)の名のとおり美しくエレガントな味わいです。 |

テソ・ラ・モンハ
TESO LA MONJA 2015
![]() |
¥176,140(希望小売価格) | ||
---|---|---|---|
原産地呼称:D.O. TORO 容量:750ml 品種:ティンタ・デ・トロ(テンプラニーリョ)100% 樹齢:120年以上 収量:5hl/ha テソ・ラ・モンハはワイナリーが所有する畑の中でも、最上のポテンシャルを持つ1.8haの単一畑から生み出されます。樹齢は120年以上の自根葡萄。収量は、低収量で知られるアラバスタの更に約半分、5hl/haとなります。 醸造:手作業で収穫、選果、除梗後、低温浸漬。卵型の木製発酵槽にて発酵、MLF。 新フレンチオークバリックにて24-26ヶ月熟成。 JANコード:4573272609852 醸造特記事項 最高の畑から生み出された宝石のような葡萄は、醸造所でも考え得る限りの創意工夫を行い醸造されます。発酵はタランソー社製の木製のの発酵槽を使用。ヴァン・ナチュールの造り手の間で卵型のセメントタンクが流行していますが、これはそのフレンチ・オーク版。型で成形するセメントと違い、熟練の職人が一枚一枚、木を削りだし重ねあわせて作られます。卵型のフォルムは角のない形状で、横からの圧力が少しずつ違うため、発酵時に綺麗に液が循環し、非常に自然な抽出が可能となります。発酵後は1時間以上掛け、果帽を人間の手で搾り破砕を行います。 生産本数:約800本 各ワインに1本ずつナンバリングが刻印され、ファーストヴィンテージである2008ヴィンテージの「001」番はスペイン国王が所有しております。 2015ヴィンテージ評価 ギア・ビノス・グルメ 2020…99点 ギア・ペニン2020…97点 参考:2010ヴィンテージ評価 ギア・ペニン2015…97点 ギア・プロエンサ2015…99点 ワイン・アドヴォケイト…94-96点 樹齢100年以上の葡萄が植わる1.8haの畑から、5hl/haの超低収量で造られるテソ・ラ・モンハの最上級キュヴェ。ピュアな黒色果実とダークチョコレート、エスプレッソやバルサミコ、ミネラルなどの香り。ユニークなテロワールと、樽のニュアンスが完璧に調和している。 |